最終的には民意が決める
毎日暑い日が続いています。私の体もパソコンも溶け始めていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。残暑お見舞い申し上げます。
8月5日の記事 政権担当能力とは で、読売新聞の社説を取り上げましたが、8月9日の社説で読売新聞がまたやってくれました。
タイトルは「政権担当能力に疑問符がついた」というものですが、皆さんの頭が溶けてしまうといけませんので内容はここでは紹介しません。
簡単に説明しますと、民主党の小沢代表とアメリカのシーファー駐日大使が会談し、大使がテロ対策特別措置法の期間延長に理解を求めたのに対して、小沢氏は応じなかったということです。
読売は以前からテロ特措法の延長に反対する民主党の政権担当能力に疑問を呈しています。
私はあまり関係ないと思いますが‥‥。
一方、小池防衛大臣が臨時国会をすっぽかし、アメリカで歓迎されているようです。普通ではなかなか会えない人物が直々にテロ特措法の延長を頼みにきています。
つまり日本がテロ特措法を延長することは、アメリカにとってそれだけ重要だということです。
外交に限らず交渉への臨み方として、小沢氏のやり方が良かったと思います。
アメリカ側がお願いに来るわけですから、民主党の本部に来させるだけでも大きいと思います。当たり前のことですが。
小池氏の方はわざわざアメリカまで行き、日米同盟の良好さをアピールしていましたが、もうこのようなパフォーマンスはよろしいのではないでしょうか。
アメリカから呼び出し、自民党本部で会ったなら見直したのですが‥‥。
では、日本にとっては、テロ特措法は延長した方が良いのかどうか。
それを決めるのは最終的には民意でしょう。私の感触では、今のところ延長反対が大勢のような気がします。
それでも与党が延長するべきだと考えるならば、野党と議論し修正するなどして、国会で可決すれば良いことです。
その結果を判断するのは国民です。
テロ特措法に関して、中川幹事長の発言が記事になっています。
自民党の中川秀直幹事長は9日の党総務会で、インド洋への自衛隊派遣の根拠となっているテロ対策特別措置法の延長問題について「事態は甘くない。(自衛隊が)撤収することも起こりうるんではないか」との認識を示し、緊張感を持って次期臨時国会に臨むよう呼びかけた。
派遣の期限は11月1日に切れるが、民主党の小沢一郎代表が延長に強硬に反対している。野党が過半数を持つ参院が否決した場合、衆院で3分の2以上を占める与党は再議決のうえ、法案を成立させることができる。しかし、中川氏は「民意がどう受け止めるかという問題でもある」と語り、強行策は取らない姿勢を強調した。
[毎日新聞 8月9日]
選挙での大敗で中川幹事長も学習したようです。
最終的に決めるのは民意なのです。
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みなさま、夏ですね。海には行きますか?あたひは行きません。では、このニュースから。
被爆マリア像と平和祈る=1200人がたいまつ行列−長崎
8月9日22時1分配信 時事通信
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62回目の原... [続きを読む]
受信: 2007年8月10日 (金) 23時50分
» 「原爆」って、言うな! [どーゆーこっちゃ! 私は絶対にだまされないゾ]
史上で最も悲惨な記憶を刻み続ける
広島は6日に、
長崎は9日に、
それぞれ62回目の原爆の日を迎えました。
実は、
私はこの‘原爆’という言葉遣いが大嫌いです。
遣い方を間違えている
と言い換えてもいいかもしれません。
というのも、
この‘原爆’という... [続きを読む]
受信: 2007年8月11日 (土) 15時04分
» 無意味な小池訪米は、日本人の恥 [「猫の教室」 平和のために小さな声を集めよう]
(「猫の教室」は夏休み中です。【宿題】は、http://heiwawomamorou.seesaa.net/article/51007672.html をご覧ください。提出期限随時です。) さて、就任時点から、いやそれ以前から、単なる自民党の広告塔、幾多の政党を渡り歩き、権力に擦り寄ることだけを目指して行動..... [続きを読む]
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» 「野党はなんでも反対するだけ」とは「為にする批判」です (不定期連載『決まり文句を疑う』) [村野瀬玲奈の秘書課広報室]
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だいぶ前に「野党に政権担当能力はないと言う自民党のごまかし」、「責任政党」という、「決まり文句を疑う」シリーズの記事を書いたことがありました。「政権... [続きを読む]
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» 「サンプロ」を監視しよう [喜八ログ]
明日(2007-08-12)のテレビ朝日「サンデープロジェクト」に自民党応援団の「前原誠司」氏がご出演なさるようです。 [続きを読む]
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» アメリカが悪魔になれる理由! [どーゆーこっちゃ! 私は絶対にだまされないゾ]
さてさて今回は、
「ルーズベルトとトルーマンが
何故広島と長崎に核兵器を使用できたのか」
の真相に迫る第3編(完結編)です。
第2編の前回でもご紹介した通り、
アメリカ合衆国の歴史上、
ワスプ
(White Anglo-Saxon Protestantの頭文字をとった略語)
出身でなか... [続きを読む]
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» アメリカ人の‘腹のうち’! [どーゆーこっちゃ! 私は絶対にだまされないゾ]
いつもご購読頂き、誠にありがとうございます。
特に、
過去3回に及ぶ「プロテスタント論」に、
温かい応援コメントを書き込んで下さった方々、
つまり、
ktnpoさん、ゴルゴさん、松吉さん、タイセー・高村さん、
see21さん、とりぷりこんぼさん、三日坊主さん、
とい... [続きを読む]
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参院選で負けた安倍晋三首相が、開票がほとんど進まないうちから早々と「続投」を宣言し、大多数の国民を呆れさせてから、10日あまりが経った。
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安倍晋三首相は8月15日、
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首相就任後およそ11ヶ月の間、
自己の政治信条に反する形で
中国・韓国との関係に配慮し、
靖国神社への参拝を控え、
さらには、
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元々安倍... [続きを読む]
受信: 2007年8月15日 (水) 14時14分
» NHKを観てはならない! [どーゆーこっちゃ! 私は絶対にだまされないゾ]
実は、
今回のブログでは、
前回お約束した「‘野営哲学者’流靖国問題考察」
を展開するつもりでしたが、
昨日夜にふと目にしたNHK番組が
あまりに驚かされたものですから、
靖国談義に入る前に、
この番組に対する突っ込みに場を割きたいと思います。
私が驚かされ... [続きを読む]
受信: 2007年8月16日 (木) 17時24分
» 「靖国問題」の本当を問う! [どーゆーこっちゃ…!! 私は絶対にだまされないゾ]
今回は、
「靖国問題」を、
哲学的な観点から考察する第2篇です。
ところで、
そもそも何故
多くの論者の間では政治問題とされている「靖国問題」を
哲学的な観点から掘り下げなければならないのでしょか?
理由はたった一つ。
「靖国問題」とは本来、
政治... [続きを読む]
受信: 2007年8月17日 (金) 16時08分
» これが「靖国」の本質だ! [どーゆーこっちゃ…!! 私は絶対にだまされないゾ]
さて今回は、
「靖国問題」を、
哲学的な観点から考察する第3篇です。
外界は記録的な猛暑に見舞われていますし、
ここは一つ静かな心持で部屋に篭り、
パソコンと向き合いながら、
私と一緒に「靖国問題」の本質を
じっくり考えてみるというのは如何でしょうか…?... [続きを読む]
受信: 2007年8月18日 (土) 18時49分
» 何故靖国神社があるのか? [どーゆーこっちゃ…!! 私は絶対にだまされないゾ]
さてさて今回は、
「靖国問題」を、
哲学的な観点から考察する第4篇です。
もう一度前提を確認しておきますと、
哲学的な観点から「靖国問題」を問う
ということは、
靖国神社を靖国神社たらしめている
‘より本来的なもの’とは何か
を明らかにする試みでした。... [続きを読む]
受信: 2007年8月21日 (火) 14時38分
» 靖国神社でないとダメなのか? [どーゆーこっちゃ…!! 私は絶対にだまされないゾ]
いよいよ、
今回は、
「靖国問題」を、
哲学的な観点から考察する第6篇(完結篇)です。
これまでにご紹介してきた靖国論の
ポイントを整理しておきましょう。
ポイント1
靖国神社の本殿に祀られている「祭神」は、
神話に登場する神や天皇などではな... [続きを読む]
受信: 2007年8月23日 (木) 14時02分
コメント
どっちが呼び出したとか、アメリカコンプレックス強すぎません
そんなこと国益と何にも関係ない
投稿: れん | 2007年8月11日 (土) 05時46分
これってコンプレックス云々とかじゃなくて、(外交)儀礼に類する話だと理解したのですが如何でしょう。面会をお願いした側が相手を自分の元に呼びつける、なんて変でしょう?
儀礼の範囲を超えてへりくだるのは、その陰に儀礼以上にへりくだらなければならない理由(弱みと言ってもいい)があると推測されてしまうと思います。
相手に誤ったメッセージを伝えることになり、その後の交渉がこじれて国益を損ないます。
投稿: はいふぁ | 2007年8月11日 (土) 07時23分
れん様、はいふぁ様
コメントありがとうございます。
分かりにくい記事を書いてしまいました。
申し訳ありません。
この話題に関しては、また書きますのでよろしくお願いします。
投稿: もそもそ | 2007年8月11日 (土) 18時51分