美しい星は すでに暑い
安倍内閣の閣僚は現在、それぞれが海外へ卒業旅行に出かけています。ただひとり卒業しないことが決まっている安倍首相も東南アジアに行っています。
昨日はインドでお得意の地球温暖化対策への協力を要請しました。
インドを訪問中の安倍首相は22日夕(日本時間同日夜)、ニューデリーでシン首相と会談し、世界の温室効果ガス排出削減に向けて自ら提案した温暖化対策を説明した。シン首相は「評価する」と述べたが、同時に自国の経済発展を妨げない方法で対策を進めることを強調。今後の温暖化対策への協力の端緒はついたが、具体的な道筋づくりは難航しそうだ。
(中略)
首脳会談で安倍首相は、主要排出国を巻き込んで2050年までに温室効果ガス排出量を半減させる「美しい星50」を説明。先進国を中心に08~12年の排出量の削減義務を定めた「京都議定書」後の枠組み作りでインドの参加を求めた。
(以下略)
[朝日新聞 2007年8月23日]
簡単に説明しますと「美しい星50」とは、地球温暖化問題に係る戦略として、安倍首相が世界に向けて提案しているものだそうです。
2050年までに世界全体の温室効果ガス排出量を半減させるという長期目標と、そのための方法を示したものです。
「美しい星50」について、詳しくはこちらをご参照下さい。http://www.env.go.jp/earth/info/cool-earth-50/index.html
日本が先頭に立ってこのような提案をすることは良いことです。安倍首相にも任期が続く限り頑張っていただきましょう。
ただ、本当に目標が達成できるのかどうか、達成できれば効果があるのかどうかは、かなり疑わしいように思います。
なにしろ、この「美しい星」は既にかなり暑いですから。
熱中症が原因とみられる16日の死者12人の内訳は、共同通信の集計によると、埼玉県5人、群馬県、東京都各2人、秋田県、愛知県、京都府各1人。亡くなった人の平均年齢は74歳だった。
国内過去最高の40.9度を記録した埼玉県熊谷市では、無職の女性(81)が午後、体調を崩して病院に運ばれたが死亡した。埼玉県内では、ほかに深谷市の男性(88)ら4人も亡くなった。
都内では、狛江市の男性(84)のほか、町田市立中で14日、部活動後に倒れ、病院に搬送された2年の男子生徒(13)が 16日朝に死亡した。
東京消防庁によると、熱中症とみられる症状で病院に運んだのは都内で120人を超えた。
群馬県の死者は、高崎市の男性(66)と藤岡市の女性(80)。秋田県大館市の女性(80)、京都市西京区の女性(72)、名古屋市東区の男性(79)も亡くなった。
同様に厳しい暑さとなった15日も、全国で3人が熱中症の疑いで死亡している。
[日刊スポーツ 2007年8月17日]
8月17日の記事ですが、その後も熱中症の犠牲者は出ています。
今のところはほとんどが高齢の方ですが、この暑さの中で、もし停電してエアコンが使えなくなってしまったらどうなるでしょうか。
最近、東京電力は電力が不足するかもしれないと、しきりに宣伝しています。
停電の可能性も少しは考えておいた方が良さそうです。
恐ろしいことですが‥‥。
安倍首相にとっては、2050年の「美しい星」がとても大切なようです。
確かに未来を見据えた政策は大変重要です。
しかし、現在の状況に対処する政策はさらに重要だと思います。
「安倍総理、あなたの国では暑さで何人も亡くなっていますよ。」
現在に興味はないのかな?
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