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2007年7月14日 (土)

野党批判に意味はあるのか

昨日、大阪府高槻市で開かれた公明党候補の応援演説で、公明党の太田代表が次のように語ったそうです。

(民主党の年金制度改革案は)数字がない、手もない、足もない、何もない。お化けみたいなものだ。絵にかいたモチどころか、絵自体がない。雨が降れば消えてしまうような妖怪だ。国民が理解するわけが絶対ない。

民主党の年金制度改革案に関しては、安倍首相も財源などの点から、批判していました。
私も現在の年金制度よりは良いかもしれないが、ちょっと分かりにくく、実現の可能性は低いと思います。

ちなみに、私自身の考える年金制度は、 敵に塩を贈ってみる で一部を書きましたが、

  1. すべての年金を一元化する。
  2. すべての受給者(できれば60歳以上)に、生活保護並以上の金額の支給を保証する。
  3. すべて税金で賄う。

以上のように、生活の保障をする程度の簡単な制度にすべきだと思っています。もちろんお金に余裕のある人は、保険会社の個人年金を活用するなり、その他の金融商品に投資するなり個人で財テクに励めばよいわけです。
あくまで、国の年金は、簡単な生活保障で良いと考えます。
逆に言えば、「国として、その程度くらいはしろ」ということです。

次に、冒頭の太田代表による民主党案批判について考えてみます。
今回の参議院選挙で野党が過半数を獲得したとします。それでも衆議院は、自公の与党が圧倒的多数を占めています。
つまり、民主党案は依然として通らないのです。

今回参議院で与野党が逆転し、その上、次の衆議院選挙で野党が勝って初めて、民主党案や、その他の野党案が国会で成立する可能性が出てきます。
ということは、民主党の案を議論するのは、早くても次の衆議院選挙の際で良いわけです。

政権与党、責任政党というならば、つまらない野党批判などしていないで、今の年金制度で本当に「100年安心」できるのかどうか、その点を少しは真剣に考えてほしいものです。

国民のほとんどが安心していないのですから。

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