すべては選挙制度から
選挙前の記事に書いたように、今回の参議院選挙で私は比例区は天木直人氏、選挙区は川田龍平氏に投票しました。結果は川田氏が見事に当選してくれました。私の票が死票にならなかったのは久しぶりのことです。
無所属での活動は大変だと思いますが、今後も注目していきたいと思います。体調に気をつけて頑張ってほしいものです。
天木氏は準備期間が短かったこともあり、残念でした。やはり、マスコミで泡沫扱いの上、ネットによる活動ができない状況では苦しいです。
今回の経験を生かしていただき、次の機会にまた期待したいと思います。
安倍首相が辞めません。昨日は午後二時から記者会見をしました。ずっと目が泳いでいた上に、言っていることの意味がよく分かりません。その間、青木参院議員会長は脇で寝ていました。
そんな状況の自民党でも、安倍総裁や執行部を批判する声はそれほど聞こえてきません。批判の声で目立つのは舛添氏と加藤紘一氏くらいでしょうか。
私は、その理由の一つには選挙制度があると思います。
小選挙区制では、一つの選挙区には一党から一人の候補者というのが基本です。そのため、党内で選挙を取り仕切る執行部に睨まれるような発言はしづらいのが現状です。立候補さえできなくなる可能性もありますから。
つまり中選挙区から小選挙区になることで、党執行部の力が大きくなり、党に逆らいにくくなったわけです。
また、現在は衆議院も参議院も似たような選挙制度になっています。
そのため参議院不要論が出る危険性が大きくなっています。
私は、参議院は独自性を出すためにもすべてを比例代表にすれば良いと思います。(参考記事 比例代表で少数意見の尊重を)
例えば、定数を200として、100ずつを改選するとします。
そうすると、投票数の1%の得票で1議席を獲得できます。
今回の結果にあてはめてみますと、以下のようになります。
民主党 40
自民党 29
公明党 14
共産党 7
社民党 4
新党日本 3
国民新党 2
女性党 1
(端数は上位3党に加えました)
現状の選挙制度では、自公政権に反対する票を民主党以外に投票するとほとんど死票になります。
その点、このような制度にすれば、少数政党に投票することの意味が大きくなります。
今回の参院選の結果を見て、「国民が二大政党制を望んでいる」という声が、民主党などから出ていますが、私はそうは思いません。
先ほど述べたように、反与党票は民主党に入れなければ効果的でないので、民主党に集まっているということだと思います。
ただ、現状の制度で選挙を続けていれば当然二大政党制が確立されてしまうでしょう。
民主党が大きくなったことで、自民と民主が組んで選挙制度を変えることも予想されます。その際は、比例部分をより小さくしようとするでしょう。
そうなると、少数政党はほとんど消滅します。
そのような危機感を持って、公明党以下の政党の政治家や支持者の方は、比例代表枠の拡大のために声を上げればいいと思うのですが‥‥。
なぜかそういう声はマスコミはじめ政治家からもほとんど聞かれません。
二大政党制でよろしいのでしょうか?
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