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2007年7月13日 (金)

言語明瞭なれど意味不明

政治家は語る言葉がすべてである、という人がいます。確かに自分の考えを多くの人に伝え、支持を拡大していくことは必要です。演説も上手い方がいいでしょう。
ただ、実際どうでしょうか。全くの新人候補者ならばその通りかもしれませんが、既にキャリアのある政治家は言葉よりも実績で評価したい、というのが私の考え方です。

参議院選挙が始まり、安倍首相は「成長か逆行か」「改革か逆行か」などと言っているようです。
つまり、「成長」「改革」が彼の政策であり、それに「逆行」するのが野党の政策ということです。
一つの問題は、その言葉が真実かどうかということです。これは野党が政権を握り、しばらく時間が経たないと答えは出ないでしょう。

もう一つの問題は、彼のいう「成長」「改革」がどういうことを指しているか、ということです。一般に「成長」「改革」というと、どこかプラスイメージがありますが、彼が言う「成長」「改革」とは、何か。
それは、今までの政策から判断出来ると思います。
もちろん、賛否は人それぞれだと思います。
ただ、私は安倍総理の目指す「成長」「改革」に反対ですので、現政権に批判的な立場にいるわけです。

現政権については、選挙戦で何を言うかではなく、これまでの政策で評価すれば良いわけです。
また、野党に関しても、基本的には同じです。今までの行動で評価できますから。現状の政党は、それほど劇的には変わりません。
つまり、選挙中の言葉には大した意味はない。実績もしくは、悪行で評価していきましょう。

最後に、言葉に関連して、本日7月13日の読売新聞の社説を少しだけ取り上げます。内容に関しては、安倍総理が主張していることと変わらないので、取り上げません。冒頭部分だけを少し。

骨太の国家戦略を論じあえ

社会保障制度の確立、日本の平和と安全の確保、財政の健全化。我が国は、大きな転換期にあって、極めて多様かつ困難な課題に直面している。

参院選が12日公示された。

少子高齢化、人口減のもと、年金をはじめとする社会保障システムをどう確立していくのか。日本の安全保障環境の悪化にどう対処するか。消費税問題も含め税財政改革をどう進めるのか。

内外に目を向け、国家運営や国民生活の基本問題について、各政党や候補者は明確な考えを提示し、骨太の論戦を展開していかねばならない。

内容に関しては、とやかく言いません。
でも、読売新聞に質問があります。

「骨太の国家戦略」とは何でしょうか?
「骨太の論戦」とは、どういうものですか?

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