対応に問題はなかった?
今日から、本格的に参議院選挙がスタートしました。これまで何度か政権交代の必要性について触れました。ただ、政権交代は目的ではなく、よりよい日本になるための第一歩に過ぎません。
逆にいえば、これまでの自公連立政権が国民のために住みよい社会を創っていれば、何も政権交代など必要ないわけです。
昨日、7月11日のニュースです。
北九州市小倉北区の独り暮らしの男性(52)が自宅で亡くなり、死後約1カ月たったとみられる状態で10日に見つかった。男性は昨年末から一時、生活保護を受けていたが、4月に「受給廃止」となっていた。市によると、福祉事務所の勧めで男性が、「働きます」と受給の辞退届を出した。だが、男性が残していた日記には、そうした対応への不満がつづられ、6月上旬の日付で「おにぎり食べたい」などと空腹や窮状を訴える言葉も残されていたという。
小倉北区役所の保護1課長は「辞退届は本人が自発的に出したもの。男性は生活保護制度を活用して再出発したモデルケースで、対応に問題はなかったが、亡くなったことは非常に残念」と話している。
非常に簡単にまとめてみました。
生活保護の担当者は、
- 生活保護の辞退届は本人が自発的に出した。
- 役所の対応に問題はなかった。
- 亡くなったことは残念。
以上のような発言をしています。
生活保護の支給が打ち切られた結果、住民の男性が亡くなった。
それに対する役所の対応は、法律上は問題ないのでしょう。
ただ、担当者であれば、生活保護を打ち切ればどうなるか、その程度の想像力は持ち合わせていたと思います。
その結果亡くなったことは、残念だと。
地方財政はどこも厳しいと言われています。
そんな中でもどこに予算を回すかは、その自治体の哲学が表れると思います。住民の命を軽く見る予算が、まかり通るこの国に未来はあるでしょうか。
国民が餓死しても、残念だが、対応に問題はない。
これが、現在のこの国の考え方のようです。
そもそも、この考え方に問題があると思いますが。
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コメント
怒るべきでしょう!冷たい行政に対して
どんな思いでひもじさに耐えていたのでしょうか?
なんとか課長の言葉に人としての情が感じられない。
何をしてんだ!サヨク政党は!!
投稿: サヨク | 2007年7月13日 (金) 15時35分
サヨク様
コメントありがとうございます。
こういう問題は、本来、右や左と関係なく、現地の役所や地元の議員などに期待したいものです。確かに昔は、左の政党の得意分野だったものですが。今は、やはりこの国の考え方がおかしいと思います。
投稿: もそもそ | 2007年7月14日 (土) 19時19分