隠ぺいと嘘を許さない国を
私はこれまでに何度か、このブログで情報公開の重要性について書いてきました。一昨年の耐震強度偽装事件や最近の年金問題、今回の原発の被災などさまざまな出来事に関して、政府はそれなりの情報を出します。
私は今の政府が発表する情報は、まず疑ってかかるという、嫌な習性が付いてしまいましたが、この頃は、そういう人が増えてきたような印象があります。
政府発表だけでなく、今や政府広報になってしまった感のある新聞も怪しい情報を流します。
今日7月19日の読売新聞の社説「原発の耐震性」から冒頭部分を紹介します。
原子炉は地震を感知して自動停止した。安全性を脅かす重大な損傷は見つかっておらず、直ちに危険な訳ではない。政府には、実感をきちんと理解してもらう努力が要る。
この方は、現場を見てきて書いているのでしょうか。東京電力か政府の情報を元にしているだけではないのでしょうか。重大な損傷はない、危険ではないというならば、内部の写真でも公開すれば良いだけでしょう。それに対して、このような情報もあります。
7月18日のきっこのブログ 原発事故は人災です には、柏崎刈羽原発を近くで見ている人々からのメールがいくつか紹介されています。
これらのメールの内容からは、かなりの被害が想像できます。
まさにネットの中の情報と政府やマスコミの情報のどちらが信用できるかという状況です。
地震直後に安倍総理が新潟に飛び、真先に行ったのが柏崎刈羽原発であったことや、BBCやCNNなど海外の報道を見ても、東京電力の発表よりも深刻な事態が起きているのではないか、と考えるのが自然でしょう。
国民がこの国の政府の隠蔽体質に気づき始めています。年金にしても原発にしても、現状をそのまま明らかにすれば良いことです。現状を直視しないで、隠ぺいしたり誤魔化したりする政府は代えるしかないでしょう。
東京近辺で使う電気のための発電所を遠いところに建てる。安全だというなら、新宿や東京湾に造れという人たちもいました。それでも地方に押し付けてきました。それもわざわざヒモ付きで。これは、明らかに危険だからでしょう。
東京電力の会見を見て、普段は政治的なことは何も言わない母が言っていました。
「新潟の原発が東京電力のものなの?」
これが普通の感覚ではないでしょうか。
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