舛添氏への刺客か?
ある事情から13年前のことを調べていました。1994年(平成6年)のことです。大きな事件としては、6月27日にオウム真理教による松本サリン事件が起きています。その2日後、国会では、社会党委員長の村山富一氏が、首相に指名されました。いわゆる 「自社さ政権」 です。自民党、社会党、新党さきがけの三党による連立政権です。
13年後の現在、新党さきがけは既にありません。
社会党はその後社民党として頑張っていますが、現状はかなり厳しくなっています。
自民党だけは現在も大きな勢力を維持していますが、長い目でみれば、やはり長期低落傾向であるのは否めません。
衆議院は、あの「郵政選挙」のおかげで安泰ですが、参議院は、来月に予定されている選挙結果によっては、自公連立でも過半数割れの可能性もあります。
今後は単独で過半数を取ることはないでしょうし、万一野党になったら生き残れない政党でしょう。
その上、今回の選挙は年金問題もありますから、安倍総理も必死です。投票日をお盆まで延ばそうか、という話も出るほどのセコさだそうです。
そんな時、自民党に救世主?が現れました。
自民党は18日、参院選比例代表候補として、テレビ出演で知られる丸山和也弁護士(61)の公認を決めた。
これに先立ち安倍晋三首相(党総裁)が丸山氏と党本部で会い「逆風の中なので、元気にやってもらうとありがたい」と期待を示した。
丸山氏は会談後に記者会見し「日本を建て直すには、自民党を建て直さなければならない。心情的には『丸山党』で、自民党と反りが合わないところはいっぱいあるが、比例代表の場合はどこかの政党に属さないといけない」と、自民党から出馬する理由を説明した。
[ 日刊スポーツ 2007.6.18より ]
おそらく丸山弁護士はそこそこ票をとるでしょう。問題となるのは、誰がその分を取られるか、ということですね。希望的観測で言えば、一番割りを食うのは、舛添要一氏ではないかと思います。
つまり、今回丸山弁護士に投票する人と、6年前に舛添氏に投票した人が、かなり重なるのではないかと思っています。保守票とミーハー票ですね。食い合ってくれるとありがたいものですね。
もしかすると、丸山弁護士の立候補は自民党の救世主としてよりも、舛添氏に対する刺客としての効果の方が大きくなるかもしれません。(私もミーハーですが、どちらも入れません。)
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コメント
こんにちは
最近話題の年金問題について、私なりの考えを纏めてみました。
そこには、大きなからくりが・・・・
(by 舌切りおじさん)
投稿: 舌切りおじさん | 2007年6月19日 (火) 21時34分
舌切りおじさん様
こんにちは。コメントありがとうございます。
年金問題については、私もこれからも書いていこうと思っています。よろしければ、また寄ってみて下さい。これからもよろしくお願い致します。
投稿: もそもそ | 2007年6月19日 (火) 23時02分