値下げが怖い?
私は若い頃にパニック障害のような症状になり、それがきっかけで一時期ニート的生活をしていました。また、生来の無精者です。そんなことからか、仕事をするようになってからも、休日は家でゴロゴロして過ごすことが多かったのです。
そんなある日雑誌を見ていると、一枚の写真に目が止まりました。それは深々と雪が降る渡月橋の写真でした。今でも続いていますが、JR東海の「そうだ 京都、行こう。」という広告だったのです。
それを見て、私は思いました。「そうだ、京都行こう!」
もう10年は前のことです。
ただ、当時は仕事の関係で連休が取れないため、土曜日の夜行バスで行き、翌日の夕方の新幹線で帰るというハードな観光旅行です。新幹線での往復より8000円ほど安いこともあり、行きはバスにしました。
夜行バスはその時に初めて乗りました。
ちょうど桜が見ごろの時期で天気も良く、、最初に行った嵐山の桜が見事でした。また、バスも思ったより快適で、私は京都旅行にハマってしまいました。
その後、5年くらいは毎年8~10回行っていました。今でも1年に1~2回行きますが、往復は新幹線を使っています。
そのため、夜行バスは最近乗っていませんでした。
先日、知人が夜行バスを使いたいというので、久々にネットで調べてみました。
驚きました。
規制緩和によるものか、今では複数の会社が京都行きのバスを運行しています。中には、半額のものまであります。まさに格安です。
確かに有難いことではありますが、あまりに安いと勝手なもので逆に心配になりました。
少し前のことですが、長野県のバス会社が事故を起こしました。運転手が無理をしていたようです。格安運賃の裏には、過酷な労働条件があった、ということでしょう。
バブルの頃までは、物の値段が下がるとは思いもしませんでしたし、もし下がることがあれば、それは消費者にとって嬉しいことだと思っていました。
ところが実際に下がってみると、新たに不安な点が出てくるわけですね。
やはり、どのようなものにもそれなりの適正な価格がある、ということでしょう。
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