比例代表で少数意見の尊重を
今年の4月に行われた統一地方選の地方議会選挙で、公明党の公認・推薦候補は全員が当選しました。このことに対する評価はともかく、これは的確な選挙制度の研究と選挙情勢の分析によることは、間違いないでしょう。
選挙制度に関して言えば、安倍内閣は現在の選挙制度が生み出した、とも言えると思います。
つまり、国民が直接安倍内閣を選んだわけではなく、現在の選挙制度のもとで行われた選挙を通じて選ばれた国会議員達が選んだ、ということです。
もし、他の形の選挙が行なわれていれば、違う内閣が出来ていた可能性もあります。
現在、日本の選挙は大きく分けて、地方区(選挙区)と比例代表で行われています。
私が最近思うのは、「地域代表の国会議員は必要だろうか?」ということです。かつては、地元への利権誘導が国会議員の大きな役割、とされた時代もありましたが、今ではこれは批判の対象となります。また、地元密着の議員ほど仕事が小さい印象があります。
上記のような理由もあり、私は、二院のどちらかが全国区の比例代表のみで選挙をするといい、と思っています。
その効果として、死票がほぼなくなり、一票の格差もなくなります。
また、国民の政党支持率が議席数として反映されることになります。
そして、何よりも少数政党が議席を獲得しやすくなります。
仮に、定数を300としても、全体の0.3%強の得票率で一議席獲得できます。かなり小さな政党でも国会で意見が言えそうです。
ついでに、公明党の支持者の方も、住民票が安定するかもしれませんね。
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