自分の立場は自分で
私の子供の頃のヒーローは、長嶋茂雄でした。当然、熱狂的な巨人ファンでした。それは、長嶋が監督になり、その後解任されるまで続きました。今ではその熱もかなり冷めましたが、それでも巨人戦を見るときには、やはり巨人に肩入れしてしまいます。スポーツを冷静にみるのは、なかなか難しいものです。
昨年の8月に福岡で起きた交通事故の初公判が 6月12日に開かれました。
この事故は、追突された車の子供3人が死亡し、原因は酒を飲んで運転していた加害者の側に100%あると思われるものです。
テレビでこのニュースを取り上げた後、司会のみのもんた氏は、
「われわれも被害者の立場に立って考えないといけません。」と、発言しました。
彼にとっては何気ない、場をつなぐためだけの言葉だったかもしれません。もしくは、彼の本音かもしれません。
みのファンのお嬢様方は、この言葉に「うんうん」とうなずくことでしょう。でも私にはちょっとひっかかりました。
この事故の加害者は、一方的に責められても当然な無謀運転をしました。また、被害者はひたすらお気の毒で、かわいそうなご家族です。ただ、ニュースの送り手と受け手は、ほとんどがこの事故とは直接関係がない第三者なのです。みの氏のいう「われわれ」とは、この第三者のことだと思われます。
私は、第三者がどういう立場に立とうと自由だと思っています。確かに感情的には誰もが被害者に同情するでしょう。ただし、それは自然な感情からであって、ニュースの司会者などの送り手側がどうこう言うことではないのです。
みのもんた氏の司会は、何事にも決めつけることが多いですね。司会者が立場を鮮明にすると、分かりやすさとか、親しみやすさなどが出るのでしょう。でもその立場に同意するかどうかは、受け手の自由であるはずです。
スポーツを見る時は立場を明らかにして、熱い眼で見た方が盛り上がります。
対してニュースは、送り手の意図に左右されずに、自分で考え判断するために冷静な眼で見ていきたいものです。
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コメント
こんばんは! ぶいっちゃんです^^
実は難しい政治の話よりこういった話の方が好きだったりします。
同じ情報を、聞いても、ただ聞き流す人、「うんうん」と素直に聞きすぎる人、「ん~どうかな~?」と立ち止まる人・・・面白いですよね。
たまには今日のような記事でお願いします^^
投稿: ぶいっちゃん | 2007年6月17日 (日) 23時45分
ぶいっちゃん、こんばんは。お忙しい中コメントありがとうございます。ぶいっちゃん同様、参院選まではなるべく政治ネタで、と思っていますが、日曜日は軽いネタもと考えて、かえって時間がかかりました。また、コメントいただけるとうれしいです。
投稿: もそもそ | 2007年6月18日 (月) 00時04分