テレビ番組に雑音はいらない
安倍内閣は結局、一年ほどしか続きませんでしたが、その短い間に前代未聞と言われるようなことが普通に行われました。
強行採決の連発や所信表明演説の直後の辞任、それから与党の審議ボイコットというものもありました。
衆院決算行政監視委員会で4日午後、民主党の仙谷由人委員長が2005年度一般会計歳入歳出決算などに関し委員会の開会を決めたのに対し、与党が“審議拒否”する珍事があった。委員長と民主党の約10人が待ったが与党は現れず、流会となった。衆院事務局は今回の事態に「聞いたことがない」と話している。
民主党は当初、質疑で安倍晋三首相の出席を求めて、年金記録不備問題や辞任した久間章生前防衛相の原爆投下を「しょうがない」とした発言を追及する構えだったが、与党は拒否した。
首相は、同委員会への出席に関し「国会が決めれば、私は従う考えだ」と説明したが、与党は参院選を控え、質疑に応じることは得策でないと判断したとみられる。
民主党の高木義明国対委員長は「与党が審議拒否するとは。何のための会期延長だったのか。国会軽視も甚だしい」と反発している。
[2007年7月4日 北國新聞]
もう忘れかけていますが、安倍首相は公務員制度改革関連法案を通過させるために、参議院選挙前の国会を延長したわけです。そして会期が残ったため、野党が委員会を開いて年金問題などの質問をしようとしました。そこに与党が出てこなかったということです。確かにこんなニュースがありました。
この時に委員会で質問に立つ予定だったのが民主党の長妻昭氏でした。長妻氏と言えば先日、年金問題を取り上げたTBSの番組に出演していました。
その番組の内容に舛添厚労相が噛みつきました。
舛添要一厚生労働相は18日、民主党の長妻昭衆院議員が出演し年金問題について発言したTBSの情報番組について「政治的公平、公正を欠く」としてTBSに抗議した。
番組は17日放送の「ピンポン!」。舛添厚労相は「(自民、民主の)両方の意見を聞くべきであり看過できない。放送法に違反し、政治的公平を欠き、著しい不利益を被った」と述べた。
17日の放送では「舛添厚労相に出演を断られた」とのコメントがあったが、TBSの社内調査で誤りと分かり、18日の放送で「出演依頼をしていなかった」と訂正し、おわびした。TBS広報部は「抗議を真摯に受け止め対応したいと考えております」とのコメントを出した。
[2007年9月19日 毎日新聞]
TBSがおわびをしていますから、この通りなのでしょう。
しかし、長妻氏だけが出演して年金問題を語ってはいけないのでしょうか。
参院選の前に、長妻氏と自民党の議員(大村秀章氏、片山さつき氏)が年金問題で議論する番組を見ました。
その時の個人的な感想ですが、はっきり言って自民党の議員の発言は時間の無駄です。
ほとんど雑音に過ぎません。
長妻氏が年金の問題点を指摘する、そういう番組に自民党の皆さんは出たくないというのが本音でしょう。
それ以上に長妻氏を始めとして野党には、なるべく発言の機会を与えたくないと考えているものと思われます。
冒頭に挙げた安倍内閣の前代未聞の行為、強行採決の連発、所信表明後の辞任、与党の審議ボイコットには、共通点があるように見えます。
それは、いずれも野党に発言の機会を与えないということです。
安倍内閣を振り返る時、こういう強権的な性格を忘れることはできません。
「私の内閣」ももう少しで終わりです。
というより、あの人まだ首相なんですね。
人気blogランキングへ ![]()
最後までお読みいただきありがとうございます。
よろしければ、1つか2つ、クリックお願いします。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 都民の税金で責任回避(2008.03.11)
- 究極の自己責任(2008.03.06)
- 国民だけが止められる(2008.01.12)
- 三倍の負担はかなり厳しい(2008.01.11)
- 知名度の差は致命的か(2007.12.18)


コメント