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2007年8月 3日 (金)

しつこく選挙制度

今週は二度、選挙制度について書きました。一つは、今よりも比例代表の部分を大きくしようということです。これは民意をなるべく忠実に反映させるためと、少数意見を尊重するという観点から、少数政党を生き残らせるためです。もう一つは、現行の制度では第一党が大勝してしまう恐れがあるということです。
(参考記事 
すべては選挙制度から 民主350議席、自民89議席

選挙制度にベストというものはありませんし、固定されるべきものでもないでしょう。試行錯誤しながら、より良いものを求めていくものだと思います。
そして、国民が主権者であるなら、国民の声が最も反映される方法が良いはずです。

今回の参院選の比例選での各政党の得票率と、選挙区を含めた獲得議席数を示してみますと、

         得票率  議席数
民主党    39.48%    60
自民党     28.08%    37
公明党     13.18%     9
共産党         7.48%     3
社民党          4.48%     2
新党日本       3.01%     1
国民新党       2.15%     2
女性党         1.14%     0
9条ネット       0.46%     0
新風           0.29%     0
共生新党       0.25%     0

以上のように、現行の制度は少数政党ほど得票率が議席数に反映されません。
共産党や社民党のような護憲政党は退潮傾向にあると言われています。
それも否めない事実ですが、これらの政党の支持者の方々は、選挙制度にも目を向けたほうがいいと思います。そうでないと消滅してしまいますよ。

それから、最近国民の中に二大政党制を認める声が大きくなってきたようです。では、現行の選挙制度で二大政党が育つでしょうか。
私は、なかなかうまくいかないと考えています。それというのも、2年前の衆議院選挙は自民党の圧勝、今回の参議院選挙は民主党の圧勝です。
つまり、現行の制度は一つの党が圧勝しやすい制度と言えます。

どちらかが二回続けて圧勝すれば、その後は当分の間政権交代が期待できなくなり、ワガママ王子が登場すれば好き放題やられてしまいそうな気がします。

この国が民主主義国であり、民意で政治がきまるのだとすれば、選挙で惨敗した総理大臣がいつまでも居座るのはおかしいです。
国民の意思ですから、そういう総理大臣は代えましょう。

同様に、民意である政党の得票率とその議席数があまりに違うのはおかしいです。

そういう選挙制度も変えてみませんか?

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選挙制度」カテゴリの記事

コメント

選挙制度には多様な側面があって、簡単にシュミレーションできない。むかし日本の衆議院は、世界的に珍しい中選挙区制だった。定数3の選挙区では、自民党2人と社会党1人が定着して、共産党や民社党はなかなか議席が取れなかった。

私は、衆議院は全国300の小選挙区制にしてしまうのがいいと思う。現在は代議士の絶対数が多過ぎる。300という数字は、江戸時代の藩の数に近い。各選挙区30万人の有権者数で、16万票取った人が勝ちだ。政権交代も、順調に生じるだろう。

逆に、参議院は定数200にして、全国10の選挙区で全部を比例制にしてしまう。得票率が数パーセントの政党でも、議席を確保できる。そしてここが重要な点だが、参議院の場合は党議拘束を禁止する。例えば、臓器移植の法律を作成するときには「人間の死とはなにか」といったことが問題になる。価値観は人によって違うのだから、安易に白黒を言うべきではない。

衆議院と参議院が似た様な選挙制度で、同じ様な分布になることが、最大の問題だろう。

投稿: 隠居老人 | 2007年8月 3日 (金) 21時48分

いくつか押さえておきたいポイントがありますね。

小選挙区は有権者の投票と議席数が乖離する制度。究極的に候補者は二人(例えば、安倍か小沢か)になるので有権者が政治的な妥協を迫られます(例えば、外交は安倍、経済は小沢となったらどっちに投票しますか?)。

小選挙区で忘れてはいけないのは、当選した候補が本当に最良だったかには「?」が着くという点です。例えば「オレは国民新党(あるいは社民・共産・公明)に入れたが、民主(自民)が選ばれるんだったら自民(民主)に入れておけば良かった」という次善の支持は投票結果には表れないので。

これを防ぐためには決選投票という方式があります。

比例代表制度は有権者の投票と議席に乖離なし(厳しい10%足切りを課しているトルコを除く)。政治的な妥協をするのは有権者じゃなくて、選ばれた議員の役目(つまり連立内閣を作る)。
比例代表制では過半数の獲得が滅多に起きないので、キャスティングボートを握る政党の権力が強くなりますね。ただこれは、比例代表制度では「起きやすい」というだけで、小選挙区制度(を主にした制度下)でも発生します。

例えば今の議会構成だと(野党が全部反対した場合)、衆議院で2/3持ってないと法案が通りません。公明党がそっぽを向くと2/3割り込むので、公明党と自民党の権力は同じという事になります。

同じような分布になるのがいかん、という隠居老人さんの意見、賛成です。ただ、今のようにその場のノリ(失礼!)で自民に民主にとワーっと票が流れるのはどうでしょうね?

半数改選どころか1/3改選や1/4改選にして、その場の雰囲気に流されないようにした方がいいのかも知れません。

投稿: はいふぁ | 2007年8月 4日 (土) 10時56分

初めまして。この話題は私大好きでして(笑)コメントさせて頂きました。
まず「自分の代表を国会に送る」「国会における代表者を通じて行動(憲法前文)」の意味を考えることが基本だと思います。私の代表ですから、私と考え方が近い人でなければならない。決して「私と考えが正反対だが、たまたま私の住んでいる近所に住むほかの奴らが選んだ」といういい加減なことであってはならないと思うのです。大昔はムラで一つに利害がまとまった時代があったかも知れないけど、これだけ交通も情報も発達して何で住居地で代表を選ぶか。
ですので(結論は管理人様と一緒ですが^^)私は比例代表中心の制度しかないと思っています。
隠居老人さんの1.2億人で「300」という数、つまり議員一人に40万人という数が他の先進諸国と比較して多いでしょうか少ないでしょうか?どうでしょう。また、議員さん方は数を大幅に減らされても平気なほど概してヒマなのでしょうか、どうでしょうか。

以上は本質論ですが一転して愚痴を書きます。衆院が現在の制度になってしまったのがここへ来て本当に悔やまれます、特にあり得ねーのが「比例のブロック制」。細川内閣で成立したとき、当初案は勿論全国一区でしたが、参院で某党の数人の方の造反で否決となり、困った細川氏は河野自民党に歩み寄って足元見られ…、こうなってしまったのですが。
仮に比例が180議席でも(失念しましたが当初案は230?だったかと思いますが)、全国一区であれば、あるミニ政党でだいたい4~5%(今回の参院選の数字)の支持があれば7~9議席程度は保障されているのですよね。法案提出権(11議席)も目前。それが10ブロックに分割されているために、端数扱いで結果ゼロになってしまう。
こちらのページはそのミニ政党の議員さん(私も支持しています)のブログから来たのですが、この方次回の衆院選は非常に厳しいように思われ、もし比例がブロックでなければ…と悔しくてなりません。
少なくとも比例を全国一区に戻すこと辺りを大声で提案したいです。(その場合極右政党も議席獲得の可能性があるかも知れませんけど…、それもまた国民の判断。)
長文失礼致しました。

投稿: エクレア長介 | 2007年8月 4日 (土) 13時16分

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