国が見殺しにする範囲
私が子供の頃には、浮浪者とか乞食とか呼ばれる人たちがいました。彼らは住所不定で、ごみ箱をあさったり、時には家の中にまで物乞いをしに来ました。かなり怖かった記憶があります。しかし、そういう人々も経済の成長とともに見かけなくなりました。
その後、バブル経済が崩壊した頃から、公園や川の土手などにブルーシートがちらほら現れます。ホームレスの出現です。
小泉前政権と現在の安倍政権は、成長路線を目指しています。そして、日本の景気は良いそうです。しかし、ホームレスの数はずっと安定しているようです。
これは、景気の上昇がホームレスにまで行き届いていないか、成長自体していないか、のどちらかだと思います。
私は、ホームレスの人たちにも、国が住居と衛生的な環境と生活費を与えるべきだと思います。もちろん、それは最低限のものになりますが。
「ホームレスの人は、怠け者でやる気がないのだから自己責任だ」という声もよく聞きます。
だからと言って、犬のような扱いで良いのでしょうか。
ホームレスはともかくとして、次のような場合はどうでしょうか。
例えば、住居はあるがお金のない病人の場合です。今は健康保険に加入していても、窓口で3割負担です。そのため病院に行かない(行けない)病人が、かなりの数いるそうです。
私が子供のころは、加入者本人は無料で、その家族は1割の負担だったと記憶しています。
無料なら誰でも病院に行けますが、3割の負担は人によっては大きいでしょう。
昔のように無料にしろ、というわけではありませんが、国がどういう人にどれだけの面倒をみるかは、その国の政権の政治姿勢や政治理念が表われていると思います。
言い換えると、国が見殺しにする国民の範囲を示しているかもしれません。
民間の企業ならお金を払わない人は、お客ではないです。
しかし、国の場合は、お金を持っていなくても国民です。
国民に対して、命にかかわるような最低限の生活保障くらいは、する義務があるはずです。
成長路線もいいですけど、多くの国民が見殺しにされるのでは、それは本末転倒でしょう。
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コメント
ホームレスの人達の多くは、意図的に、公共の場所を占拠しています。日本には、生活保護とか様々な、最低限の生活を保障する法律があります。不幸にもその施策を知らない人も、混ざっていますが、ほとんどの人達は、日本の現状を貶める目的に、利用されている人達でしょう。私は、70年代の学生運動に少しばかり関わったものですが、貧乏、悲惨な生活を粋がる傾向がありました。ホームレスと呼ばれる人達にはそんな匂いがします。
投稿: 吉岡 | 2007年7月 3日 (火) 18時09分
吉岡様
こんにちは。コメントありがとうございます。
ホームレスにもいろいろな人がいると思います。ただ、国や自治体が不法占拠を黙認しているわけですね。強制退去という表現は悪いですが、やはり公が住居を提供する方が、防犯上も衛生的にも良いと思うのですが。
今でも施設はあるようですが、なるべく早く出て行かせるようなものらしいです。効果的でない対策では、もったいないですね。
投稿: もそもそ | 2007年7月 4日 (水) 09時00分
生活保護について、あまり現状を知らないコメントがあったので一言。生活保護を受けるための「条件」は以下の通り。
1)預貯金や不動産などの財産がまったくない。
2)親族に助ける力のある者が一人もいない。
3)本人に職がなく、今後の収入も見込めない。
4)住民票に記載された場所に居住していること。
つまりホームレスは、(4)を満たさないから生活保護受給資格に欠けることになる。
投稿: 隠居老人 | 2007年7月 8日 (日) 16時43分